発達さんの子連れ離婚。

離婚の被害、離婚後の被害。

家裁は話し合いを助けてくれる場所ではなかった。

モラルハラスメントの加害者とは、まともに話し合いが出来ない。

 

結婚前、彼は言った。「自分は嫌われない様に〝細心の注意を払っている〟。」

 

言葉のチョイスや意図が変だなとは思っていたが、彼の真面目過ぎる所と、女性慣れしていない不器用さだと思ってしまった。

 

でもそれは、するべきじゃないソンタクだった。

 

彼は自分のモラハラ気質を知っていた。

 

前妻に指摘されていたから。

 

前妻は彼のモラハラに追い詰められ、鬱になり、子供を連れて逃げた。

 

それらを全部「言い掛かり」「でっち上げ」「冤罪」「相手の不貞」として、私を含めた周囲に話していたのだ。

 

そんな彼の嘘を信じてしまい、付き合うときも、入籍するときも、躊躇う私に、どうせ自分は前妻の時の様にいつも捨てられるんだと悲観する彼を安心させようという気持ちになってしまい、流されてしまった。

 

彼は籍を入れ、同居を始めた途端に豹変した。

 

別人にすり替わったのかと思うほどだった。

 

顔つきが違う。

 

私を憎々しげに睨む、明後日の方を向いて無視したり、小馬鹿にしたり、

 

またあるときは、自分が騙されて私と結婚させられ、ATM扱いされ、虐げられ、拒否されてカワイソウ…等と仄めかす。

 

それって私に騙された?って本気で思ってるの?そんな風に思ってたの?

聞くと、

 

「そうとは言ってない。」とか、

「そう言ってる人がいる。」とか、

 

意味不明のモラハラ沼に突き落とされる。

 

私はどんどん彼を恐ろしく思うようになっていった。

 

初めの頃は、お互いの行き違いがあるのだろうと思い、ケンカはしたくないから、落ち着いて話せるときに話そうと何度も働きかけていた。

 

でも彼はまともに取り合わなかった。

「俺に謝れって言うの?」

「俺を尻に敷きたいの?」

「他に誰かいるの?」

「何を話し合えって?」

「俺に何も言うなってこと?」

「文句言うなって事?じゃぁもう一切関わるなって事か。」

 

彼の質問形の脅しに終始され、話し合いは成り立たなかった。

 

私は結婚するまでは、彼を穏やかで真面目で優しい人だと思っていた。

 

「女は俺を勝手にイイ人と思い込んだくせに、そうじゃなかったら別れるなどと我が儘が許されると思っている。」

「女を黙らせるのは簡単だ。俺はコツを知っている。怒鳴る必要は無い。」

「対等に話し合いたい?それじゃ上下関係オカシイでしょ。」

「差別思想は良くない?何?お前、在日?」

「離婚ってね、一方がしたくても、こちらが応じなければ幾ら調停申し立てても出来ないから、無駄なんだよ?」

「日本は連れ去り勝ちだから、前妻に子供を奪われた。今度はそんなミスはしない。」

「子供は先に連れ去ったもの勝ちだ。」

 

今思えば、全て脅しだった。

 

でも当時は混乱して、罪悪感を植え付けられて。

 

ただただ彼が怖かった。

結婚までの彼とは全く別人だった。

話し合いどころか、同じ屋根の下にいるのも恐ろしかった。

 

家裁は、お互いの話を聞いて、無理強いせず調整してくれると思っていた。

 

ところが、家裁では当然本性を出さない彼を100%信用したようで、

 

私の事を、

自分の我が儘で別れた相手に子供を会わせたがらない、

説得に応じない強情な母親として位置付けてしまった様だった。

 

 

私が幾ら恐怖心を話そうとしても、

 

彼らにとってそれは〝要らない情報〟だった。

 

私は彼に何の脈絡もなく首を絞められた事もあるんです。

その時私は、首を絞められて何が何だかわからず、必死で逃れてむせ混んでいたら、

彼は笑っていました。

「あはは、冗談。苦しかった?」

 

勿論冗談ではすまないと怒りました。

 

でも彼は、「何でただの冗談で怒り出すのか?わからない。」と冷静にスルーでした。

 

何の前後の脈絡もなく、首を絞める冗談って何なのか?全くわからないけれど、

私はあまりの混乱に、自分だけが被害者ぶってヒステリックになっているのだろうか?と不安になり、その時の事をずっと考えないようにしてしまっていました。

 

 その時の話を、家裁でしようとしたら、「私は彼に首を絞められた事もあるんです。」と話始め部分で、「あー、それより子供さんの話を。」とバッサリ遮断されてしまった。

 

私が首を絞められた話しは、ここではどうでもいいことなのだと、恥ずかしく、情けなくなった。

 

自分の恐怖心を優先してばかりで、子供に父親が必要だという倫理観に欠けた、幼稚な母親だという態度や遠回しな丁寧語で責められ続け、

 

応じないなら、審判でもっと頻繁な面会交流と、相手の言うとおりの養育費の減額を言い渡されると脅され、

 

私はもう、調停を重ねる毎に、「従えと言われるなら従うしかないです。」と言うしかなくなっていった。

 

私にとって、その調停は拷問だった。

 

 

あちこちに相談した。

お金なんて無いから無料ばかり。 

 

面会交流を嫌がると親権まで取られるよ。そういう前例あるからね。家裁では前例に沿って決められるからね。(無料相談)

 

養育費をブッチされるよりは、減額を受け入れた方がましじゃない?(調停員、要約)

 

本当に元夫と縁を切りたいなら養育費を諦めるしかないよ。私のように。(先輩シンママ)

 

面会交流は諦めるしかない。モラハラは離婚出来ただけでもラッキー。(無料弁護士相談)

 

試行面接で子供が父親を嫌がって大泣きしたお陰で、それ以降は直接面会交流しなくて済んだ。子供はトラウマを負ったが、直接面会交流が無くなっただけでもマシ。(先輩シンママ)

 

誰に相談しても、私と子供達が平穏に暮らせる道は無いようだった。

 

ひとりの先輩シンママが離婚した頃は、養育費を諦めれば、モラハラ男が追ってこなくなったし、面会交流を家裁で一方的に押し付けられる事はなかったらしい事はわかった。

 

あぁ、元夫の前妻さんはその頃離婚してたんだ…面会交流強制されなかった時代だったんだ…。

 

では、

 

いつから家裁は面会交流信奉の機関になったんだろう?

何故、どんな理由があって?

 

 

家裁のエライ人は何を考えて、必死で逃げ、必死で暮らしている母子に対して、

その、当の、逃げた相手と子供とを頻繁に会って楽しく交流しろ、

それが出来ない母親は親として失格、自分勝手、子供の事を考えていないと、

 

断罪するのだろうか?